単一植毛のメリットはなに?
ニードル法の単一植毛には大きな2つのメリットがあります。
- 植毛針を使うので植え込む時の傷が小さくて済む
- 1本1本植えていくので繊細なデザインが可能
植毛で髪の毛を植えていくときは頭皮にスリット(切れ込み)を入れて植え込みをしますが、ニードル式の単一植毛だとスリットを作成する必要がありません。毛根をセットした植毛針を頭皮に刺してそのまま植え込むことができます。
1本1本植え込んでいくことができるため、髪の毛の太さや向きの微調整ができるのが最大のメリットになります。
<Choi式の植毛針>
この道具を使って1本1本植毛していきます。
単一植毛のデメリットはなに?
- メスを使って頭皮を帯状に採取する必要がある
- 1本1本植えていくため時間がかかる
- 濃い密度を作るのが難しい
まず、一番大きなデメリットは上の画像のようにドナーとなる毛根を採取する時に後頭部の頭皮を帯状に採取します。これは、傷あとが大きくなり痛みもあります。
開発した人と時期
開発者は韓国の慶北大学医学部のキム教授です。
単一植毛は1992年に植毛針(Choi式)を使って施術をしたのが始まりです。
当時の術式は、植え込みの時にメスでスリットと呼ばれる切れ込みを入れる必要がありましたが、Choi式は切れ込みを入れずに、植毛針で穴あけと植え込みを同時できることが画期的であったため世界中にその術式が広まりました。
バンドル植毛との違いは?
単一植毛と似ている術式にバンドル植毛がありますが、いったい何が違うのでしょうか?
実は基本的な流れはほとんど一緒です。違いは、採取したドナーから毛根単位(1本)で植え込みをしたら単一植毛で毛包単位(複数本)で植え込みをしたらバンドル植毛になります。
1本か複数本で術式の名前が変わりますが、どちらも植え込みをする場合、植毛針を使うので頭皮にスリット(切れ込み)を作る必要はありません。
単一植毛のまとめ
FUT法(メスを使う術式)が主流の頃に有名になった術式です。
ドナーの採取にメスを使い、頭皮を帯状に採取するとこまではFUT法と同じですが、植え込みにメスを使わなくなったことで手術を受ける側の負担を減らしたことが大きなメリットです。
また1本1本移植していくことで単調になりがちだった髪の流れや濃さが自然になるということで評判もかなりたかかったようです。
しかし、あくまでメスを使う術式が発展したものであること、1本1本の植え込みには時間がかかることがデメリットとしてあります。
逆にこれは患者への負担となるので取り扱うクリニックも少なくなっています。
つまり、時間がかかる上に密度も増やしにくい単一植毛は、選ばれる理由が少なくなってしまったと言えるでしょう。術式としては画期的でしたが、時代の流れとともに消えゆく術式なのかもしれません。
現在では、メスを使わない(FUE法)が主流になっていて、後頭部のドナーの採取をメスではなくパンチでくり抜くことで痛みと傷あとを最小限にできる術式が開発されています。
この術式だと、あらかじめ必要なドナーのみをピンポイントで採取することもできるため、無駄にすることなく適材適所に毛根を植え付けることができるようになったのも大きな理由のひとつです。
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